新たな設備導入からは始めない、できることから始める町工場IoTとDX

モノづくりIoT(Internet of Things:モノのインターネット)とかDX(Digital Transformation:デジタルトランスフォーメーション)とかいうと、新しい設備やシステム導入のアピールが強いように思いますが、日本のモノづくり現場と言えば町工場です。

町工場は、それこそ昭和の機械が現役で稼働している現場です。生産性を上げるために新規設備導入や情報システムの導入は、現実味がないと考えています。

Twitterで知った旭鉄工の木村社長の「Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IоTの活用により、たった3年で「未来のファクトリー」となった町工場の構想と実践のすべて」は、町工場が自分で進めるIoTの成功事例として参考になると思いましたので紹介します。

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Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命

「インダストリー4.0」をヒントにしたのでしょうか、本のタイトルは、以下の様にとても長いのですが、何とか生産性を上げたい、IoTを利用したいと考えている方にとってヒントになるのではないでしょうか。

「Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IоTの活用により、

たった3年で「未来のファクトリー」となった

町工場の構想と実践のすべて」

Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IоTの活用により、たった3年で「未来のファクトリー」となった町工場の構想と実践のすべて | 木村 哲也 |本 | 通販 | Amazon
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IoTとは、Internet of Thingsのことで、モノをつなぐインターネットの意味です。

モノづくりの現場で生まれる付加価値(会社としての利益)は、設備が動いていなければ生まれません。

町工場の生産性を高めるためにIoTに限らず、例えばトヨタのジャスト・イン・タイムを実現するかんばん方式を導入しようとする場合にしても、最初に必要な情報(データ)は、モノづくりの工程と作業時間です。

付加価値を上げるために、生産性を上げるのであれば、まずは設備の稼働率を知る必要があります。これは、設備が何をしていてどれだけの時間がかかっているかを知ることが必要になるということです。

昭和の機械が現役のモノづくりの現場では、ここがおそらく最大の難関です。

設備の稼働状態と稼働時間を作業者が記録すれば、確かにコストはかからずすぐに実現できるような気がします。

しかし、実際にやってみると分かりますが、

  • 作業時間の入力は、作業者にとって新たな作業となります。
  • 作業と時間を手入力すると、正確な時間ではありません。当然、忘れることもあります。

つまり、作業時間の入力は、自動で記録する必要があります。

そこで、著者の製造現場では、次の様にしてこれをクリアしています。

  • 設備にパトライトが設置されていれば、ここから信号を取り出す。
  • 設備にパトライトが無い場合は、センサを着ける

実際に導入する際には、

  • パトライトやセンサの信号は、設備からワイヤレスで飛ばす。
  • ワイヤレスで飛んできたデータを集めて、データを集計する。
  • スマホでデータを確認できる。
  • 現場でデータを確認できるので改善も現場で行う。

ようにしています。

これをいわゆる市販のシステムで外部から導入しようとすると、コスト的にはもちろんですが、極端に言えばIoTに対応した設備を新規に導入する必要があり、この時点で選択肢から外れてしまいます。

そこで、著者は、既存の設備を利用(パトライト)、センサは秋葉原で入手できるセンサを試す。データ収集は、ラズパイ(Raspberry Pi)を利用してWi-Fiで飛ばすことにしています。これなら、ある程度リーズナブルな投資で試すことができます。

こうしなければならない理由は、設備の稼働状況といっても次の様な情報(データが)必要になるからです。

ある設備の稼働時間を知りたい場合、具体的には以下の設備の状態とその時の時間情報が必要です。

  • 電源ON
  • 製造開始
  • 中断時間
  • 製造終了
  • 電源OFF

また、生産性を上げるためには、設備が止まっている時間を最小限にすることが求められます。

このため、生産技術の担当者は、設備の異常をスマホで知ると、すぐに現場に向かいます。これは、現場に行かないとどの様な異常が発生したのか分からないからです。また、現場で異常の確認をするからこそ、復旧も迅速に行うことができます。現場主義(3現主義)を実践している良い例だと思います。

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感想

長いタイトルと著者が実際のモノづくりメーカーの社長さんであることから、購入した本です。

入手して手に取ってみたところ、内容には全く関係ありませんが、

  • 「本に使われている紙が厚いな、やけに白い紙だな。」

と思いました。

いつもの通り、目次をざっと見て、最初と最後を読み、少しづつ読んでいくことになるかと思っていたのですが、読み始めると一気に最後まで読んでしまいました。

町工場のリアルな悩み、課題が書かれていることと、それに取り組むために、自ら動き自分たちでできることから、現場重視で試行錯誤する様子が伝わってきたからです。

町工場に導入するIoTの具体例を知るためにも参考になると思います。是非手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

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まとめ

モノづくりIoTとかDXとかいうと、新しい設備やシステム導入のアピールが強いように思いますが、日本のモノづくり現場と言えば町工場です。

町工場では、それこそ昭和の機械が現役で稼働していますので、生産性を上げるために新規設備導入や情報システムの導入では、現実味がないと考えています。

Twitterで知った旭鉄工の木村社長の「Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IоTの活用により、たった3年で「未来のファクトリー」となった町工場の構想と実践のすべて」は、町工場が自分で進めるIoTの成功事例として参考になると思い、以下の項目で紹介しました。

  • Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命
  • 感想
はかせ

ISOを学ぶきっかけは、知り合いの社長さんからのISO認証取得の相談からでした。
品質マネジメントは、会社をよくするツールであり、チームやプロジェクトにも使えるよくできた仕組みです。

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