問題を解決しよう、あるいは、何か考え事をしていて行きづまったらどうしていますか?
私は、「行きづまったらリセットする。そして、はじめから考える。」ことがあります。
あらためて、この「行きづまったらリセット」について、これまでを振り返ってみると、行きづまった状態からリセットして、はじめから考えることにより、「行きづまる→リセット→はじめから考える」の無限ループから抜け出せていた時の多くは、
リセットにより、半ば強制的に視点を変えていた。
ことに気づきました。
行きづまりとリセットを何度か繰り返しているうちに、最初の考えやアイディアに戻ることもあります。この場合は、行きづまりリセットのサイクルが、最初の案がベターであるという結論となったと考えています。
ここでは、問題解決にいきづまった時などに、強制的に視点を変えるヒントとして、「鳥の目、虫の目、魚の目と人の目」について説明します。
鳥の目、虫の目、魚の目とは
鳥の目、虫の目、魚の目とは、行きづまってしまった時に視点を変えてみることです。
行きづまってしまった時には、自分では注意しているつもりでも、知らず知らずのうちに、
- 前提(制約)条件について思い込みがある。
- 事象のとらえ方や考え方は1つだけではないのに決めつけている。
- 無意識のうちに自分の習慣や癖で見ている。
といった状態になっていることがあります。
いきづまったから時間をおいてから再度考えるという対応もありますが、思い込みや癖などに気づかなければ、これまでと同様の思考過程となり、いきづまったままになることが予想されます。
そこで、いきづまった時に強制的に視点を変えるため、鳥、虫や魚の目になることで視点を変えることができます。
鳥、虫や魚といっても種類はたくさんありますが、鳥はハト、虫はアリ、魚はイルカを例にして、人の目と比べた場合の鳥の目、虫の目、魚の目について説明します。
鳥の目:ハトの目
鳥の目、空からの視点のことです。
鳥の目で見ると、広い範囲を一望することができます。
いきづまっている時には、知らず知らずのうちに視野や思考範囲が目の前の狭い範囲に限定されがちです。
この様な時には、鳥の目になり、視野や思考範囲を広げることで、
- 何にいきづまっているのか
- 見落としていること
- 一部分(限定された範囲)しか見ていないこと
等に気づくことができます。
なお、広い範囲を一望できる鳥の目を使う場合には、
- 細部が目に入らない(見えない)
事にもなるので、注意が必要です。
虫の目:アリの目
虫の目、地表面での視点のことです。
地表から距離のある人の目と違い、虫の目では地表を間近にみることができます。
アリのいる場所は地表と地中の限られた範囲となります。
虫の目になると、
- いつもより細かく見る
- 注意深く見る
ということです。
日常目の届かない部分を細かく見たり、注意深く(じっくり)見るということです。
魚の目:イルカの目
イルカは海の中にいます。
波があり、海流のある海に生きる魚(イルカ)の目で見るとは、
- 流れを感じながら、その先の行動を決める視点
といえます。
- 大きな流れであれば、時代の流れや社内外の環境の変化をとらえて、将来何をするかを考える視点
- 小さな流れであれば、変化する状況を受け取りながら、相手の立場に立って見る視点
ということです。
また、水の中から見る視点、水の中を見る視点と考えると、
- お互いのいる場所が分からないこと
を知ったうえで考えるということにもなります。
人の目とは
鳥の目、虫の目と魚の目という3つの目ついて説明してきました。
この3つの目は、どれかが優れているといったものではありません。
そして、視点を変えられる目、複数の目を持つことができるのは人だからこそです。
問題解決などでいきづまった場合には、視点を変えてみたり、複数の視点をもつことが重要です。
鳥や虫や魚の視点で見るだけでなく、様々な視点があることに気づくことも、行き詰まりを打開するためのヒントになると考えています。
鳥や虫や魚に違いがあることと、例えば鳥といっても様々な鳥がいるように、いつもと違う視点になる、立場を変えて観察したり考えたりすることがポイントです。
まとめ
問題を解決しよう、あるいは、何か考え事をしていて行きづまったらどうしていますか?
私は、「行きづまったらリセットする。そして、はじめから考える。」ことがあります。
ここでは、問題解決にいきづまった時などに、強制的に視点を変えるヒントとして、「鳥の目、虫の目、魚の目と人の目」について以下の項目で説明しました。
- 鳥の目、虫の目、魚の目とは
- 鳥の目:ハトの目
- 虫の目:アリの目
- 魚の目:イルカの目
- 人の目とは