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JISQ19011の付属書を内部監査改善のヒントに:内部監査員の力量向上

はじめての内部監査責任者

「JISQ19011マネジメントシステム監査のための指針」は、QMSだけでなく他のマネジメントシステムの監査や複数のマネジメントシステムの監査にも共通する内容となっています。

「JISQ19011マネジメントシステム監査のための指針」の付属書A(参考)をヒントに、QMS(品質マネジメントシステム)の内部監査の改善や活用のヒントとして振り返りました。

  • 付属書Aは、組織構造(会社の組織)、リーダーシップ及びコミットメント、仮想監査(リモート内部監査)、順守、サプライチェーンなどの(新しい)概念を監査する手引です。

ここでは、内部監査員の力量について説明します。

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内部監査員の力量向上のヒント

ここでは、内部監査員の力量を高めるためのヒントについて説明します。

プロセスを意識する

内部監査でのインタビューや内部監査員教育などで、プロセスアプローチについて聞いてみると、難しそうなイメージがあるようです。

内部監査員に説明する時には次のような説明をしています。

  • 内部監査でのプロセスアプローチとは、モノづくりの工程や業務フローという大きな流れを、1つ1つの作業(プロセス)に分解して、前後の関係も観察すること

内部監査においてプロセスを意識する際には、

  • 業務フローを大きくとらえること
  • 業務フローのプロセスを小さく(1つ1のプロセス、タスク、工程として)とらえること

の両方の見方が必要になります。

また、

  • 大きなプロセスを小さなプロセスの集まったものとしてとらえること

逆に、

  • 小さなプロセスをまとめた大きなプロセスとしてとらえること

も必要になります。

品質マニュアルとISO関連規定でプロセスに注目すると、

  • QMS体系図(会社全体を表す大きいなプロセスとそのフロー)
  • 規定の業務フロー(営業や設計・開発の業務フロー)

とに分けてみることができます。

モノづくり(製造工程)であれば、

  • 品質工程図で製品全体の製造フローとプロセス(工程、工程のまとまり)
  • 作業手順書では、作業全体のフロート1つ1つの作業プロセス

とに分かれます。

プロセスの対象となる組織の大きさで分けると、

  • 個人
  • 部署(チーム、単一の部署)
  • 関連部署(複数の部署)
  • 全社(会社全体)
  • 社外(利害関係者)

という単位(組織の大きさ)でプロセスをみることができます。

はかせ
はかせ

プロセスアプローチといってしまうとイメージしにくいものですが、個々のプロセスを意識し、フローの中で個々のプロセスを意識すると分かりやすいようです。

内部監査員としての専門的な判断

内部監査員の専門的な判断とは、

  • 特定の要求事項や規定の特定の部分を集中して、質問や確認(内部監査)をすること

をさけ、

  • QMS全体(営業や設計・開発業務フロー全体)の成果(品質目標を立て、計画、実行した成果、パフォーマンス)をみる

という意味合いです。

また、内部監査での頻度がそれほどないことではありますが、

  • 実際の活動状況が複数の要求移行に関連している場合には、適合か不適合か判断する際に、個々の要求について判断することがなじまないこと

があります。

この様な場合には、

  • 内部監査員として、要求事項の箇条の意図を満たされているかどうかを判断する(専門的な判断)こと(力量)

が必要となります。

QMSの結果としてのパフォーマンス

内部監査では、内部監査を通して、

  • QMSが意図した結果をもたらしているか

を確認することが重要です。

別の言い方をすれば、

  • 品質目標を達成することが、部署(会社)のパフォーマンス向上につながっているか

を確認することです。

マネジメントや経営といった知識や経験、実際の内部監査でのコミュニケーション、質問や観察したことなどから総合的に判断することでもあるため、内部監査リーダーというよりは、内部監査責任者やISO管理責任者の候補者には意識して欲しいと考えている項目です。

情報の検証

内部監査員の発言や記録、報告書などは、内部監査員としての客観性、信頼性の元になるものです。

個人的な主観による判断ではなく、エビデンス(客観的な証拠)に基づく発言や報告が必要です。

内部監査で得た情報が、要求事項を満たしていることを実証できる、客観的証拠となりうるものになりうるものであるか判断する際に、次のことをできるだけ考慮します。

  • 完全である(文書化した情報に、期待する内容がすべて含まれている)。
  • 適正である(情報が、規格や規制などの他の信頼できる情報源に適合している)。
  • 一貫している(文書化した情報そのもの、及び、慣例する文書と一貫性がある)。
  • 現行のもの(最新版)である(現在の状況に合わせ内容が更新されている)。

また、次のようなことに注意します。

  • 情報を検証する際に、要求事項を満たすことを実証できる客観的証拠となりうるかどうか考慮する。
  • 情報が、事前に予期していた方法とは違う方法(経路など)で提供された場合には、その証拠が完全なものか評価する。
  • 情報(データ)としては、内部監査の範囲外にあるが文書に含まれているような場合には、情報セキュリティに関する特別な注意と保護が必要となる。
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まとめ

「JISQ19011マネジメントシステム監査のための指針」は、QMSだけでなく他のマネジメントシステムにも共通する内容となっています。

「JISQ19011マネジメントシステム監査のための指針」の付属書A(参考)をヒントに、QMS(品質マネジメントシステム)の内部監査の改善や活用のヒントとして振り返りました。

ここでは、内部監査員の力量について、以下の項目で説明しました。

  • 内部監査員の力量向上のヒント
    • プロセスを意識する
    • 内部監査員としての専門的な判断
    • QMSの結果としてのパフォーマンス
    • 情報の検証
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