「ISO14001:2015 環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引」の改訂作業が、ISO(国際標準化機構)の技術専門委員会(TC207)で進められています。
ISO14001:2016年版の発行予定は、2026年3月です。

環境マニュアル改訂は、2026年9月にISO9001:2026年版が発行され、日本語版(JIS版)による品質マニュアル等の改訂作業を優先することにしています。セミナー案内などで気になる言葉(キーワード)についてはGoogle先生に聞いたりしています。
ここでは、2025年11月現在のISO14001改訂スケジュールと、私が個人的に気になっている言葉について説明します。

ISO9001/ISO14001の改訂情報は、JSA(日本規格協会)グループのWebサイトを参考にしています。
他に、海外の審査機関では、少々専門的ですがテュフ(テュフ ラインランド ジャパン株式会社)のWebサイトを参考にしています。
なお、どちらの会社とも公私ともに関係はありません。
ISO14001:2026の改訂スケジュール
ISO14001:2026の改訂作業は、
- 2025年12月:FDIS(最終国際規格案)投票
- 2026年3月:発行予定
となっています。
この後、日本語版(JIS版)が発行となります。
ISO規格の作り方については、以下のページをご参照ください。
ISO14001:2026改訂のポイント(気になる言葉)
大きく変更はされないといわれていますが、2026年9月にはISO9001:2026年版の発行も予定されているため、環境マニュアルの改訂は、品質マニュアルの改訂が終わってからにしようと考えています。
2025年10月現在のISO14001:2026年版の情報のうち、個人的に気になるキーワードを列挙します。
環境保護の範囲
環境保護の範囲が拡大され、気候変動の緩和・適応、生物多様性の保護などが明示的に求められます。
会社としての気候変動や生物多様性の保護などが、具体的に何を意味しているか明確かつ具体的にすることが必要になります。
ライフサイクル思考
ライフサイクル思考について明確に求められ、外部提供を含むサプライチェーン全体の管理が求められます。
環境保護同様、ライフサイクルやサプライチェーンが、具体的に何をさすのか明確にすることが必要になります。
リーダーシップとコミットメント
会社の環境変化に対応するため、環境への責任を重んじる組織文化などについて追加されます。
マネジメントシステム変更の計画と管理
QMSと同じようにマネジメントシステムの変更を計画し管理する要求が追加されます。
リスク及び機会
QMSと同じようにリスク及び機会の要求が追加されます。
環境側面や順守義務との関係が明確になります。
まとめ
「ISO14001:2015 環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引」の改訂作業が、ISO(国際標準化機構)の技術専門委員会(TC207)で進められています。
ISO14001:2016年版の発行予定は、2026年3月です。
ここでは、2025年11月現在のISO14001改訂スケジュールと、私が個人的に気になっている言葉について、以下の項目で説明しました。
- ISO14001:2026の改訂スケジュール
- ISO14001:2026改訂のポイント(気になる言葉)
- 環境保護の範囲
- ライフサイクル思考
- リーダーシップとコミットメント
- マネジメントシステム変更の計画と管理
- リスク及び機会

