仕事に限らず自分の知識や経験がどの程度かを知ることは意外に難しいものですが、他人の知識や経験に驚いたり、感心したり、助けられたりすることもあります。
例えば、
- 「何かわからないことがあれば、Aさんに聞いてみたら。」
- 「困った時には、Bさんに聞いてみるといいよ。」
- 「Cさんの知識や経験が役に立つかもしれない。」
などなど、耳にしたことはないでしょうか?
ここでは、知識や経験があるとはどの様なことなのか、知識増やしたり深めたりすることや経験を積むことについて説明します。
知識や経験とはのある人とない人を比べてみると
知識や経験は、定量的な評価が難しいものです。
試験で知識や経験を問うことはできるかもしませんが、実務で求められるのはすぐに役立つ知識や経験であることがほとんどではないでしょうか。
知識や経験は、表面的には見えないものですし、どうしても主観的に判断せざるえないことでもあります。
知識や経験を下図のような木に例えて説明します。
木は、地上の枝葉と同じくらいの範囲に根を張るそうです。
- 見えている枝葉を地中でしっかり支えることで、大きな木が強風を受けても倒れません。
- 逆に根がしっかりと地中に広がっていないと、枝葉が強風などの大きな力を受けると、根本から倒れてしまいます。
図1 知識や経験を木に例えると
木の根は、
- 木は、小さいうちからしっかり根を張っているわけではありません。
- 地中の根は、水や栄養を吸い上げながら、少しづく広く深く広がっていきます。
ここで、知識や経験を木に例えてみると
- 誰でも、はじめは知識や経験がありません。
- 自分で学んだり、教えを受けることで、知識を広く深くし、経験を積み上げていくことができます。
また、より多くの知識と経験を積むことにより、知識と経験の掛け算となり、その人の知識や経験による結果(考え、行動など)につながります。
知識と経験とは単純な足し算ではなく、掛け算であるというのは、知識と経験との菅家には相乗効果があるということです。
知識や経験のある人とない人を比べてみると
知識や経験のある人とない人との違いについて説明します。
下図は、知識や経験のある人とない人との違いをイメージした図です。
- 直方体の図は、知識と経験のボリュームをイメージしています。
- 知識や経験のある人は大きい直方体、知識や経験の少ない日は水色の小さい直方体です。
- 直方体の高さは、知識や経験の深さをイメージしています。
- 直方体の底面は、知識や経験の広さ(範囲)を示しています。
図2 知識や経験の違いのイメージ
誰でも最初は知識も経験もないので、最初の知識や経験は上図の水色の小さい直方体です。
知識や経験が増えてくると、直方体が大きくなっていきます。
狭い範囲で知識や経験の深さ(質)を高めることもあれば、知識と経験を広く薄く学び身に着ける場合もあります。
また、仕事に限りませんが、判断や決断をした後で、「知識や経験が役立った。」とか、「知識も経験も不足していました。」と聞くことがあります。
知識と経験とは、別々のもの(各々独立しているもの)ではなく、「知識を補う経験」や「経験を補う知識」ともいうように、知識と経験とは相互に関係があり、影響しあうものと考えています。
知識や経験を増やすために必要なのは、自らの行動と時間
説得力のある説明をするためには、付け焼刃の知識ではなく、どうしてそうなるかを説説明できるだけの知識が必要です。
付け焼刃の知識で、表面的あるいは一般的な説明はできますが、そのような説明はその場限りですし、付け焼刃の知識はすぐに忘れてしまうものです。
百聞は一見に如かずといいますが、自分の目で見たり自分でやってみたりすると、自分自身の力量を高めることができます。
知識を補う経験とも、経験を補う知識ともいうように、知識と経験とは相互に関係があり、影響しあうものと考えています。
知識を増やすことで経験を補ったり、経験不足を知識で補うこともできます。
知識を得るために学んだり、経験をするためにも時間が必要になります。
このため、求める知識や経験の必要性(重要性)と緊急性を意識することが重要です。
「準備をした者に幸福(チャン)は訪れる」と思うのですが、知識や経験が役立つ場面というのは、思いがけないときにやってくるようです。
何事かが終わってから、「知識不足でした。」、「経験不足でした。」と思うだけでは、次の何事かについても同様の結果となることが多いように思います。
「世の中、圧倒的に知らないことが多い」と私は考えていますので、
- 知らないことは学び、知っていることでもより深く学んでみる。
- やってみようと思ったらやってみる。
ことを心がけています。
知識を増やしたり、経験を積むためのはじめの一歩は、
興味をもったら調べてみる。
調べてみてわかったら、やってみる。
だとは思いませんか?
疑問に思ったり、興味をもったりしたら、自分の時間を使って調べたりやってみたりするようにしていると、結果的に知識も経験も増えていくことになります。
まとめ
仕事に限らず自分の知識や経験がどの程度かを知ることは意外に難しいものですが、他人の知識や経験に驚いたり、感心したり、助けられたりすることもあります。
ここでは、知識や経験があるとはどの様なことなのか、知識増やしたり深めたりすることや経験を積むことについて、以下の項目で説明しました。
- 知識や経験とはのある人とない人を比べてみると
- 知識や経験のある人とない人を比べてみると
- 知識や経験を増やすために必要なのは、自らの行動と時間