はじめての品質管理:標準化とは何ですか?標準化する理由は?

品質や品質管理(QC: Quality Control)、ISO9001なら品質マネジメントなど、普段何気なく使う言葉なのですが、「品質って何ですか?」、「品質管理について教えてください。」と聞かれると、答えにつまってしまいます。

品質や品質管理は、モノづくりだけでなく様々な業界や職種においても必要なことです。

ここでは、これから初めて品質や品質管理について学ぶ方を想定して、標準化について説明します。

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身近にある標準化の例

作業手順や製造方法などが定着して、一定の品質のモノを継続して生産できるようになると、この作業手順や製造方法を標準として、以後、この標準化された作業手順や製造方法を使い生産をするようになります。

「標準化」と聞くと何か難しそうな響きがありますが、次の様に身近にあります。

標準化の例:メール

例えば、メールを書く場合、次の様なルールがないでしょうか?

  • メールの件名
    • 要件を分かりやすく記載する
    • メール内容により件名の先頭に【重要】【緊急】【連絡】【参考】を入れる。
  • メール本文
    • 1行目 宛先:会社名+部署名
    • 2行目 メール宛先:苗字+様
    • 3行目 定型文:いつもお世話になっております。
    • 本文の末尾:以上+署名
    • 署名は、社外用と社内用を使い分ける。

この様なメールの書き方も標準化の1つです。

メールの例であれば、上記の内容をテンプレートにする(メールの書式を標準化する)ことで、次の様なメリットがあります。

  • メールに記載する内容の抜け漏れを防ぐことができる。
  • 効率よくメールを作成できる。
  • 結果として、メール本文の作成に集中することができるようになる。

標準化の例:モノづくりの組み立て

モノづくりメーカーであれば、品質工程図や作業手順書が標準化の例になります。

例えば、モノづくりの現場において、文書化しているかどうかは別にして、製品の組み立ては、次の様な順番(手順)を定めることで、組み立て間違いを防ぎ組み立てた製品の品質を一定の範囲に収めるようにしています。

  • 品揃え:作業指示書に指定されている部品を揃える
  • 組み立て:作業指示書の順に部品を組み立てる
  • 工程内検査:作業指示書の通り実施する
  • 完成検査:検査員に組み立て品の検査を依頼する

組み立て手順の例として、ここでは、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)の組み立てを取り上げてみます。

ガンプラには、取扱説明書が付属しています。

はかせ
はかせ

取扱説明書には、ガンプラを作る際の注意点や基本説明も書いてあるのですが、ほとんど見たことがありませんでした。安全に関することも書いてありますので、一読をお勧めします。

ガンプラの場合、取扱説明書の通りに、次の様な順で、頭部や腕などの部分ごと組み立て、最終的に頭部や腕などを組み立てます。

  • ランナーから部品を探す
  • ランナーから部品を切り取る
  • 切り出した部品の組み立て
  • シールを貼る

ガンプラの作り方については、以下のページをご参照ください。

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なぜ標準化をするのか?

指示された業務を複数の人たちで遂行する場合、その業務を進める方法(手順)が明示されないと、各自が自分の考えで業務を始めることになります。

すると、指示した業務本来の目的が達成できなかったり、見込んでいた以上の時間がかかるなど非効率な結果につながってしまいます。モノづくりであれば、生産工程が安定しないということで、品質も納期も不安定になります。

そのため、指示された業務を効率よく確実に実施するためには、その時点で最も合理的な方法(ルール)を定め、それを全員が守ることが必要です。これこそが業務における標準化です。

標準化したら変更してはいけないということはありません。むしろ、下図の様に標準化した後も定期的な見直しによる「標準化の継続的な改善」が必要だと考えています。

標準化の継続的な改善のイメージ

標準化の継続的な改善のイメージ

図1 標準化の継続的な改善のイメージ

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規格と標準

ある合理的な原理・原則に従って定められたものを標準といいます。

標準には、2つあります。

  • 業務に関する標準
  • 品物に関する標準規格と呼ばれる)

会社の活動を効率の良いものとするためには、次の様なことが必要です。

  • 会社が保有する技術と経験を結集する。
  • 統一や単純化を図るような仕事の進め方や管理基準を、関係者で合意し定めていく

つまり、標準化により、次の様なことを期待できるようになります。

  • 品質の安定
  • 作業ミスの防止
  • 能率(効率)の向上
  • 作業の安定化

また、規格には、以下のようなものがあります。

  • 製品の基本構造を定める部品規格
  • 設計規格
  • 製図規格
  • 製品の品質を確保するために必要な材料規格

標準化とPDCA

標準化とは、標準を作ることだけではなく、PDCAに標準化を組み合わせて活用することができます。

標準の教育・訓練、標準の遵守評価処置というSDCAのサイクルを確実に回していく活動全体が整合することで、初めて意味を持ち効果(成果)を得ることができます。

Doから始めるPDCAで、まずやってみて見直す小さなPDCAを繰り返すことで、標準化を早めることもできます。

PDCAやSDCAについては、以下の記事をご参照ください。

はじめての品質管理:PDCAのDoから始める仕事の進め方と標準化
品質や品質管理(QC)、ISO9001の品質マネジメント、普段何気なく使う言葉です。品質や品質管理は、モノづくりだけでなく様々な業界や職種においても必要なことです。初めて品質や品質管理について学ぶ方向けにPDCAと標準化について説明します。
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まとめ

品質や品質管理(QC: Quality Control)、ISO9001なら品質マネジメントなど、普段何気なく使う言葉なのですが、「品質って何ですか?」、「品質管理について教えてください。」と聞かれると、答えにつまってしまいます。

これから初めて品質や品質管理について学ぶ方を想定して、標準化について説明しました。

  • 身近にある標準化の例
    • 標準化の例:メール
    • 標準化の例:モノづくりの組み立て
  • なぜ標準化をするのか?
  • 規格と標準
  • 標準化とPDCA
はかせ

ISOを学ぶきっかけは、知り合いの社長さんからのISO認証取得の相談からでした。
品質マネジメントは、会社をよくするツールであり、チームやプロジェクトにも使えるよくできた仕組みです。

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