長いゴールデンウィークとなった2019年5月、「品質文書管理規定」から始めた品質マニュアル関連規定の公開ですが、おかげさまで、7月の「製造管理規定」まで合計13の規定を公開することができました。
約3ヵ月間の規定公開について振り返り、やり残していることやこれからについてまとめておきます。
品質マニュアル関連規定作成についての振り返り
これまでにも規定の新規作成や改訂をしてきましたが、今回は20名程度のメーカーを想定して、各規定を作り始めました。
規定によっては、ボリュームが多きかったり、具体的なイメージを描かないと作りづらい規定もあり、まとめやすいものから公開を進めることにしました。
規定を作り始めてみると、
- 自分の知識不足
- 導入したルールの運用と継続的改善の難しさ
に気付くなど、改めて品質マネジメントについて考えるよい機会にもなりました。
使われないルールでは意味がないので、使えるルールを作ろうとするのですが、作っているうちに、「我が社ではどこまでできるのか」という現実と、「ここまではルールにしておかないとやらない社員が出てくる」といった感じで、収拾がつかなくなることもありました。
かといってあきらめればそこで終了です。
そこで、疲れたり、くじけそうになったら休む。
時には積極的にリセットしてみる。
とにかく、
- 少しづつでも続けること、
- 忘れないこと、
- あきらめずに考え続けること、
が大切だと規定を作りながら再認識しました。
やり残していること=製造の安全管理
製造については、日々のマネジメントにおいても安全管理とかぶる部分もあり、製造管理規定を作る際に悩んだことの1つでもあります。
このブログでは、製造に関するルールについて、製造管理規定と(これから公開する予定の)安全管理に関するマニュアルに分けています。
これは、実際にマニュアルを使うことを考えると、
- 製造管理規定:品質マネジメントに関すること
- 安全管理マニュアル:労働安全衛生法に関すること
に分けた方が、ルールの根拠や目的が分かりやすいと考えたからです。
あくまでも、私の主観なので、一般的な考え方ではないことにご注意下さい。こういった考え方もある、一例として見ていただくとよいのかもしれません。
方向性が定まらない評価ルール(評価制度)
ISOの導入を始めて3年程経過すると、レベルはさておきPDCAが回り始めます。
次の段階にレベルアップをしたい、進みたいと考え始める時、悩ましいのが力量と評価の問題です。
評価制度についても具体的なルール作りの必要性は認識しているものの、QMS限定とすればルール作りはしやすいのですが、いわゆる人事評価との2本立てになると、評価をする管理職の力量や教育の問題や課題が表面化してきます。
評価制度を作る、導入する前提条件として、
- ほぼ公平・公正な評価が行われている
- 評価する側と評価される側の双方が合意している
ことが、必要なのではないかと感じています。
社長というか経営は大変だなぁと正直なところ思いますし、だからこそ達成感?のようなものも大きいのだと想像しています。
まとめ
ここでは、2019年5月「品質文書管理規定」から始め、7月の「製造管理規定」まで合計13の品質マニュアルの関連規定の公開について振り返り、以下についてまとめました。
- 品質マニュアル関連規定作成についての振り返り
- やり残していること=製造の安全管理
- 方向性が定まらない評価ルール(評価制度)