内部監査ガイドをKindle版で出版しました。
「ISO内部監査の取扱説明書」 はかせ (著) Kindle版
このブログの記事の一部に加筆・修正を加えています。
「ISO内部監査の取扱説明書」の紹介
内部監査責任者として内部監査員を育てていくうちに、「スピーチ原稿のような、ど忘れや困った時の心の支えみたいなものがあるとよいのでは?」と思ったことが、内部監査員ガイドを作るきっかけとなりました。
そこで、初めて内部監査に取り組む監査員候補を対象に、分かりやすい表現にすることを優先して内部監査ガイドとしてまとめました。
内部監査員の教育・訓練目標は、以下の2つとしていますが、コミュニケーションが取れるかといった側面もあり、一朝一夕にはいかないため根気よく続けることが重要です。
- 内部監査において、ISO(ISO9000シリーズ)について質問されたときに説明できること
- 内部監査員として、内部監査の準備から実施、是正、報告書作成まで担当できること
品質マネジメントシステムと言うと難しそうに聞こえますが、
- 顧客満足を追求する。
- このため継続的に改善する。
- その手段として、プロセスアプローチを使う。
ということであり、社長が自らのビジョンを実現するためにリーダーシップをとり、顧客を重視し、業務を改善し続けるという、会社運営(経営)にも利用できるよくできたツールだと考えています。
出会いとチャンスに恵まれ論文博士になりましたが、そのおかげでISO9000シリーズ(品質マネジメント)と出会い、品質マネジメントについて学ぶよい機会にも恵まれ、品質マネジメントの考え方やPDCAを回すことなど、様々な場面で役に立っています。
この本が、ISO(品質マネジメント)やマネジメントなどで悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
「ISO内部監査の取扱説明書」の目次
Amazonの紹介ページにも載せていますが、目次は以下の通りです。
はじめに
ISOとの出会い
ISO維持の悩み
ビジョンで回す品質マネジメントシステム
第1章 ISOは特別なこと?いいえ会社のルールの一部です
ISOのルール(品質マニュアル)は会社が決めたルールです
ISOでは失敗を繰り返さないよう改善を続けます
情報セキュリティは、IT機器や情報に関する躾から
「ISOについて教えて欲しい」に隠された理由があるのかも?
第2章 内部監査ガイドを作った理由
PDCAにおける内部監査の位置づけ、役割
監査員教育でコミュニケーションを重視する理由
こんな内部監査員を育てたい
第3章 内部監査ガイド
1.監査の目的と重要ポイント
2.内部監査のプロセスと監査計画
3.監査の計画
4.内部監査の準備
5.監査前会議(初回会議、オープンミーティング)
6.内部監査の実施
7.監査後会議
8.監査基準と不適合の記述例
9.是正処置とフォローアップ
第4章 内部監査員教育初めの1歩
「品質マネジメントとは何ですか?」の問いに対する説明
ISOの監査の種類
内部監査の流れ
内部監査でチェックする3つのポイント
内部監査結果の評価と是正処置
内部監査のエビデンス(客観的証拠)
内部監査チェックリストの作り方と見直し方
内部監査の目的
チェックリストを見直すのは内部監査と外部審査直後
チェックリストの作り方
各部署共通の確認項目
社長(経営層)に確認すること
第5章 PDCAはPから始める?できることをやってみるのが一番
PDCA始めの1歩。記録をつける、残すから
マネジメントの第一歩
指示待ちは指示したことはできるということ
P(計画)とC(確認)。品質目標と計画作成、進捗管理について
おわりに 内部監査による継続的改善。次の一手を考える
内部監査責任者になって3年
目標を立てて実行することについて
力量評価をどうするか?
マネジメントとは
なぜ、どうにもならないことなのに悩んでいるのか?
Kindle本作成の感想
2000年頃に本を書いてみたいと思い始めたものの、何度かKindle出版にチャレンジしながらもこれまで形になりませんでしたが、ブログでまとめていたこともあり何とか形にすることができました。
今回Kindle本を作り身をもって感じましたが、いざ出版するとなるとそのレベルはさておき表紙や奥付など本文以外の部分もあり、一人で全部やるのは面白くもあり大変でしたが、初めてやることもあり楽しみながら進めることができました。
Kindle本の制約で、箇条書き部分などをどうするか等にも悩みましたが、ある程度のところで妥協して完成させることができたというのが実際のところです。
次は、運営しているもう1つのブログから技術系の本にまとめてみたいと考えていますが、Kindleで図や数式を扱うのは面倒な割にクオリティも高くはないのでどうするかは思案中でしたが、勢いにのって2冊目の出版ができました。
Kindle出版について
次の出版予定は今のところありませんが、Kindle出版の手順について記憶の薄れないうちにまとめました。