内部監査員の有料講習の成果は人それぞれ

内部監査員教育に限った話ではないかと思いますが、有料講習参加者に部内教育をさせてみると、実務とは別世界のISO用語の資料(講習でもらったテキストの抜粋)を作成して教育資料ができたと持ってくる。

社内教育参加者に、教育を受けての感想を聞いてみると、

「ISOの教育はあったけれども、何を言っているのか分からなかった。」

との感想を聞かされることが多い。

一方、同じ講習を受けても、テキストにない情報を仕入れてきて、自分の担当業務に反映させようと取り組む受講者もいる。

なぜだろうかと考えてみました。

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外部講習に何を求めるのか?

「外部講習を受けた内容を他のメンバーに教育して欲しい」と指示されることがあります。これは、会社のお金も時間もかけているのだから当たり前のことです。

しかし、外部講習のテキストは、参考資料にはなっても、実務に役立ちそうな情報はテキストには書いてないのが普通です。

何かを持ち帰ろうと考えている受講者は、講師の口頭での補足説明や他の受講者の質疑応答をしっかり聞いて、何か使えること、ヒントになることはないかを探していると思います。

私が有料講習(ISOの教育ではありませんが)の講師をした時には、内容が専門的なため逆に講習名に入門とか基礎とかつけるのですが、それでもほぼ休憩時間や質疑応答は相談会の様相になることが多かった覚えがあります。

安くはない費用を払って参加しているので当たり前と言えばその通りですが、受講者は真剣なので何かヒントになるようなことをつかもうとしますし、コンサルティングにならない範囲で時間の許す限りお話をさせて頂いたことを思い出します。

有料講習の成果は受講者の心持ちしだい

有料講習を受講してきても講習の受け売り(テキストの焼き直し)しかできない受講者は、講習を通じどうやって実務や問題解決に役立てようか、ヒントはないのかといった姿勢、心持ちで参加していないのではないか。

自分事ではなく、他人事。

こんな風だから、毎日の仕事に慣れ、こなせるようになると、他者・他部署の批評ばかりになってしまうのでは・・・。

当の本人が、批評家になっていることに気付いているのか、いないのかは分かりませんが、その姿勢は伝わってしまうものです。

よい影響であれば大歓迎なのですが、批評家は組織の問題児候補者に遺伝していくようです。このような状況になってしまうと上司は無力です。

上司が問題児を利用すると最悪です。このような問題児は、一見したところ使いやすい印象を与えることが多いようで、上司は便利に使いがちです。上司が自分で自分の首を締めていたことに気付いた時にはすでに打つ手なし。ニュースで見聞きするモンスター社員の1例なのかもしれません。

これも察知力の1つだと私は思っていますが、なかなか伝わらず、もどかしい思いをすることがあります。

問題意識や課題をもって講習に参加する受講者

問題意識や課題を持って講習に参加する受講者もいます。

同じ内部監査員講習を受けても、その感想やアウトプット(その後の行動)が違います。

  • 内部監査員講習の実習で他社や別業種の話を聞き、自社の実力を知り、社内標準のチェックリストを監査担当部署向けにアレンジして、監査後から報告書作成までの効率化を図りつつ監査を実施する。

かと思えば、

  • 「ISOも教育をして」と指示する教育担当者の理解度にも疑問はありますが、テキストのISO概要部分を抜粋して資料を作り、教育だと思っている・・・。
  • お金と時間をかけた講習を受けたのに、講習のアジェンダと感想で報告書をまとめて、受講後の行動に何も変わりがない・・・。

個人差、力量の差があるのは当然ですが、同じ講習を受けさせても、個人の力量向上と組織としての継続的改善を期待できる受講者と、何も変わらない受講者がいるという厳しい現実を感じます。

教育・訓練で人は変わるのか?

これは、私自身を振り返ってのことですが、

「人は変えられない。」

「できるのは変わるキッカケを作ること。」

「本人が変わる必要性を認識、自覚して、変わろうと行動を続けない限り人が変わることはない。」

と思います。愚痴のような内容も書いてきた私自身も変わっていないのでしょう。

継続的改善を人に当てはめた場合には、

  • 思いを受け取る、感じること。
  • 変化に気づく、感じること。

が必要だと思います。

やるべきことができていないのであれば、

  • できる範囲から始め、続ける。
  • 疲れたら休む。
  • 休んだら、また歩き始める。

ということなのではないでしょうか。

まとめ

同じ外部講習を受けても、テキストを持ち帰ってくるだけの受講者と参考になる情報を仕入れて業務に役立てる受講者がいます。

ここでは、この違いは何だろうかと考え思ったことを以下の項目についてまとめました。

  • 外部講習に何を求めるのか?
  • 有料講習の成果は受講者の心持ちしだい
  • 問題意識や課題をもって講習に参加する受講者
  • 教育・訓練で人は変わるのか?
はかせ

ISOを学ぶきっかけは、知り合いの社長さんからのISO認証取得の相談からでした。
品質マネジメントは、会社をよくするツールであり、チームやプロジェクトにも使えるよくできた仕組みです。

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