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「環境マニュアル」:5.リーダーシップ 「表5-1 主要業務の責任と権限」

環境マニュアル

ここでは、「環境マニュアル」の

5.リーダーシップの「表5-1 主要業務の責任と権限」

についてまとめています。

また、参考までに、以下についてまとめています。

  • 責任と権限を役職別記載例
  • 権限の原則、責任と権限の委譲
品質保証は管理責任者とISO事務局を含みます。
「8.2 緊急事態への準備及び対応」については、実際の対応面から社長、製造部署長を主管としています。
設計開発は、主に設計を担当する技術と、主に製造を担当する製造とに分けて記載しています。
購買は、主として営業が担当すると想定しています。
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表5-1 主要業務の責任と権限

●:責任(主管)部署  ○:関係(関連)部署

項目 社長 品質保証 管理 技術 製造 営業 購買
4 組織の状況              
4.1 組織及びその状況の理解            
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解            
4.3 環境マネジメントシステムの適用範囲の決定            
4.4 環境マネジメントシステム及びそのプロセス
5 リーダーシップ              
5.1 リーダーシップ及びコミットメント            
5.2 環境方針            
5.3 組織の役割、責任及び権限
6 計画              
6.1 リスク及び機会への取組み            
6.2 環境目標及びそれを達成するための計画策定
7 支援              
7.1 資源
7.2 力量  
7.3 認識
7.4 コミュニケーション
7.5 文書化した情報  
8 運用              
8.1 運用の計画及び管理  
8.2 緊急事態への準備及び対応
9 パフォーマンス評価              
9.1 監視、測定、分析及び評価
9.2 内部監査  
9.3 マネジメントレビュー
10 改善              
10.1 一般  
10.2 不適合及び是正処置  
10.3 継続的改善

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【参考1】役職別の環境に関する主な責任及び権限

環境マネジメントシステムに関する主要な責任及び権限を以下に定める。

社長

社長は、当社の経営責任者として以下の業務を遂行する責任と権限を有する。

(1)環境方針、全社環境目標を定める。

(2)環境管理責任者を任命する。

(3)環境マネジメントシステムの見直しを行う。

(4)緊急事態発生時、会社全体の総指揮をとる。

(5)要員、所定の技能、技術及び資金の経営資源を確保する。

(6)環境マニュアルを承認する。

(7)外部に提出する書類を承認する。

環境管理責任者

環境管理責任者は、他の責任と関わりなく以下の業務を遂行する責任と権限を有する。

(1)環境マネジメントシステムに必要なプロセスを確立し、実施、維持する。

(2)部署環境目標、実施計画を承認する。

(3)環境マネジメントシステムの実施状況を社長に報告する。

(4)環境マネジメントシステム改善の必要性の有無について社長に報告する。

(5)環境マネジメントシステムのISO事務局責任者を兼ねる。

(6)全社員に顧客要求に対する認識を高めるための活動を行う。

(7)品質・環境マネジメントシステムに関する事項について外部機関と連絡をとる。

(8)内部監査責任者を任命し、内部監査を計画し実施する。

部署長共通

部署長は、任された業務範囲において、要員に対し以下の事項を遂行する責任と権限を有する。

(1)法令及び公的規制事項への遵守を含めた当社の就業規則に従うこと。

(2)顧客要求事項を満たすために定めた環境マネジメントシステムの維持向上に努めること。

(3)環境方針、環境目標に沿った活動を行うこと。

(4)すべての環境問題を明確にし、上司に報告すること。

(5)要員の教育・訓練に対するニーズを把握すること。

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【参考2】責任と権限についての補足説明

はかせ
はかせ

責任と権限の基本的なことについては、ISOの規定ではなく社内規定で明確にしておくことが望ましいと考えています。

環境面では、近隣を含めた災害対応もあり、「権限は委譲できても責任は委譲できない」といった考え方など、部署長に責任感を持たせるための教育や注意喚起は必要だと考えています。

権限の原則

職務権限は、経営計画を達成する為に各職位に対し、その職務に応じて付与し、下記の原則に従う。 

(1) 各職位者は、経営計画を達成するために社長から示された方針に基づき、付与された職務権限を正当に執行する。 

(2) 職務権限は、その職位にある者が自ら行使することを原則とする。 

責任と権限の委譲 

部署長は、その責任事項の一部を必要な権限と共に、部下に委譲することができる。

個々の業務の権限委譲については、当社で運用する「規定」や「手順書」等に明記する。 

また、責任と権限を有する者が不在の場合、又は、緊急を要する場合には、その上位者又は直近の部下が代行する。直近の部下が代行した場合には、後日その旨を当事者に報告する。

まとめ

ここでは、「環境マニュアル」の

5.リーダーシップ 「表5-1 主要業務の責任と権限」

と、以下についてまとめました。

  • 責任と権限を役職別記載例
  • 権限の原則、責任と権限の委譲
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