PDCAにマイナスイメージを持っている人のお話を伺うと、全部が全部ではないのですが、「計画倒れ」になっているケースが多いように思います。
あるいは、内部監査で話を聞いていると、「計画通りにやってます(だから問題ありません)」と回答する部署長もいます。
何かおかしい、目的、目標、手段が、入れ替わってしまっているようです。当人にはその自覚がないだけに、なおさら問題の根は深く、内部監査責任者としては、考えてもどうにもならない問題が増えていくような気がしています。
そのせいなのか、レベルはさておき、自分で考え行動し、その結果少しでも改善しているのを見ると、とてもうれしく思います。
計画作成が目的になっていませんか?
「計画の精度を上げて・・・。」の段階に進んでるならまだしも、計画をたてても変更が多い、計画を作っているうちに納期が迫るなどといった、笑いごとではない日々を過ごしている現場では、計画が意味のない作業と思われがちです。
計画に意味がないと言っているわけではありません。
PDCAを回せない、うまく回っていないと感じる場合に、自分に問いかけてみることがあります。
計画作成が目的になっていないか?
あるいは、
評価が目的になっていないか?
何かを改善したい、そのために実際に行う、実現すること、これが目標です。
行動しなければ、何も変わりません。変えたくて、変わりたくて、何かをしよう、行動しようと思ったのではありませんか?
現状を(打破とまでは言わずとも)改善したい、少しづつでもよくしたい、現場を楽にしたいと考え、悩んでいて、こうしたらよくなるのではとヒントが浮かび、ささやかであろうが行動しようとする。
こんな時に、計画を出せと指示しては、せっかくの改善の芽を摘み取ることになってしまいます。
まずやってみる。実行が大切な理由
まずやってみる、実行が大切だと言う理由ですが、何かを始めたことについて思い出してみてください。
- 何かをする時、それはいつ迄に何をするか決まっていませんでしたか?
- いつ迄に何をするか、初めから決めていませんでしたか?
- いつ迄に何をするか決まっていないことは、とりあえず実行しない、先送りにしていませんでしたか?
まとめ
ここでは、PDCAは計画にこだわらない、まず実行することがポイントです。以下の項目について説明しました。
- 計画作成が目的になっていませんか?
- まずやってみる。実行が大切な理由