このブログ「ビジョンで回す博士の品質マネジメント」を公開することにしたきっかけについて説明します。
品質マネジメントシステムというと難しそうに聞こえますが、これまでの知識や経験から、
品質マネジメントとは、
- 顧客満足を追求する。
- このため継続的に改善する。
- その際、プロセスアプローチを使う。
- 方向(目標)を見失わないため、判断基準の元となるものとしてビジョンをとらえる。
ということだと考えています。
「品質マネジメントとは何ですか?」という質問に対しては、次のように答えています。
品質マネジメントシステムとは、ビジョン(ありたい姿、イメージ)があり、「顧客満足」を高めるために、「継続的に改善」していくことです。そのための取り組み方として「プロセスアプローチ」を使っています。
この様に、品質マネジメントとは、
「社長が自らのビジョンを実現するためにリーダーシップをとり、顧客を重視し、業務を改善し続けること」
であり、
「会社運営(経営)にも利用できるよくできたツール」
だと考えています。
ISOとの出会いとかかわり
学生は修士までと思っていたものの、出会いとチャンスがありいわゆる論文博士になることができました。
仕事で博士の肩書が役立つことはほぼなかったのですが、なぜかISO9000シリーズ(品質マネジメント)とは縁があり、
- 品質マネジメントシステム(2000年版)導入のお手伝い
- 6社ほど
- ISMS(ISO27000シリーズ、情報セキュリティマネジメント)導入
- 部門セキュリティ責任者を4年ほど
- 情報システム(基幹システムとインフラ)のマネジメント
- 情報システム部に3年ほど、基幹システムとインフラの運用マネージャー
そして2015年版更新を機会に、
- ISO 2008年版の品質マニュアルや規定の全面的な改定
などに取り組んできました。
力量の評価と教育・訓練、継続的改善、個人、部署のレベルアップには、今でも悩まされています。
新しいこと、知らないことが多かったのですが、品質マネジメントの考え方やPDCAを回すことなど、様々な場面で役に立っています。
ISO(品質マネジメントシステム)維持の悩み
ISO9000(品質マネジメント)を維持している、いないを問わず、次のような悩みを大なり小なりお持ちではないでしょうか?
ISO事務局や実務担当者としては、
-
ISO9000(品質マネジメント)を導入(認証取得)し維持しているが、その改善に手詰まり感がある。(よくなっているように感じられない、目に見えた成果が分かりにくいため評価できない・・・。)
-
内部監査やクレーム対応などを通して、現場で困っていることは見えてきたのだが、どうすれば、現場(担当者)の改善につながるか、働きやすくできるか分からない。
- ISOがうまく回っていないようだが、どのようにすれば改善につながるのか見えてこない。
- クレームを減らすよう努力しているのだが、失敗やミス(ヒューマンエラー)が繰り返されてしまい、継続的改善などまだまだ先の話にしか聞こえない。
- 会社規模からISO専門の担当者を置くことはできないのだが、専任者をおかないと成果がでないのか?
プロジェクトマネジメントの担当者としては、
-
プロジェクトがうまくいかない。(新商品開発がうまくいかない。)
- マネジメント(チームマネジメントやいわゆる部下の管理)と言っても、何をどうすればよいか悩んでいる。
- マネジメントがうまくいく、何かよい方法はないかと頭を悩ませている。
このブログを始めたきっかけ
私も困ったときや、悩んだときにはGoogleさん以外にもいろいろと調べましたが、欲しい情報はみつけられませんでした。
日々の業務に悩み、押し流されそうになりながらも頑張っているあなたが、何かヒントを得る、変わる・変えるきっかけになればと思いこのブログを作っています。
現場の悩みについては、自分で聴く、見る、経験する(失敗も成功も)、経験してきたことでないとなかなか通用しませんし、説得力がなかったというのも事実です。
このブログでは、今も現場で試行錯誤しながら使っている「PDCAとビジョンで回す品質マネジメント」のポイントについて、私の考えをまとめています。
ここで言っているビジョンは、目的に近い意味になるかと思います。
「こんな考え方、進め方もあるのか」と一息つける、「フッと笑ってしまう」ようなら何よりです。
また、次のような場合にも参考にしていただけるのではないかと考えています。
- 社内教育、PDCA推進の参考
- 目標達成の手段として使える
ビジョンで回す博士の品質マネジメントシステム
品質マネジメントシステムというと難しそうに聞こえますが、
品質マネジメントシステムとは、ビジョン(ありたい姿、イメージ)があり、「顧客満足」を高めるために、「継続的に改善」していくことです。そのための取り組み方として「プロセスアプローチ」を使っています。
つまり、品質マネジメント(ISO9000シリーズ)の本質は、
「社長が自らのビジョンを実現するためにリーダーシップをとり、顧客を重視し、業務を改善し続けること」
であり、
「会社運営(経営)にも利用できるよくできたツール」
であると考えています。
「ISOの認証を取得し取り組んでいるが、効果や成果が見えない。」という悩み(ぼやき)の原因の1つに、ISOの認証維持が目的となってしまい、品質マネジメントというツールを使っていないことが多いようです。
繰り返しになりますが、少しだけ考えてみてはいかがでしょうか?
- 品質マネジメントは、「使ってなんぼ」のツール(道具)です。
- PDCAはPからではなくまずDo(実行)、成果(やったこと)を振り返り、次にやることを決めてDo(実行)する。これを、短い期間で回して成果を(最初は小さい改善から)見せることが続けるポイントです。
- 内部監査は、会社全体を見て改善を図るとてもよいチャンスです。
なお、ISOとJISの違いは、
- ISO9000シリーズは、規格要求事項について自分で定めたルールを守る。
- JISマークは、法律(工業標準化法、JISマーク表示制度)に基づいている。
というのが大きな違いです。
まとめ
当サイトの作成者「はかせ」のISOとの出会いとかかわり、ブログを始めたきっかけについて説明しました。
これまでの経験から品質マネジメントは、
- 顧客満足を追求し、継続的に改善する。
- その際、プロセスアプローチを使う。
- 方向や目標の評価・判断の元としてビジョンをとらえる。
ことに尽きるのではないかと考えています。
博士と同じようにISO(品質マネジメント)やプロジェクトマネジメントに関する悩みを持っている方に、何かヒント得る、変わる・変えるきっかけになれば幸いです。