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品質マニュアル2026:QMS組織・職務規定

品質マニュアル2026と規定

「QMS組織・職務規定」は、必ず必要な規定ではありません。

企業理念、品質文化と倫理的行動などの説明を含め、QMSに関する組織や職務について「QMS組織・職務規定」をつくりました。

はかせ
はかせ

責任と権限、品質保証と品質管理についても説明することで、役割を意識したり品質保証を理解する参考にもなると考えています。

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1 目的

本規定は、当社の組織や職務に関する規程を参考にして、品質マネジメントシステムに関する組織や職務についてまとめたものである。

2 適用範囲

当社のISOに関する組織や職務に適用する。

本規定の組織図は、「品質マニュアル」の組織図をいう。

3 企業理念

当社は、「・・・(省略)」をビジョンに掲げ、「・・・(省略)」をミッションとして、以下の行動指針(省略)を定め、これらをまとめて企業理念としている。

はかせ
はかせ

ビジョン、ミッション、行動指針は、各社異なりますので例示していません。

企業理念(社是、社訓など)について言語化することで、品質文化を意識したり倫理的行動を理解する助けになると考えています。

4 品質文化と倫理的行動

品質文化や倫理的行動というと何か特別なことと思われがちであるが、企業理念の実現のため品質方針・品質目標に取り組み、顧客満足を高める継続的な改善活動を行う品質マネジメントシステムによる活動と大きな違いがあるわけではない。

ここでは、品質文化及び倫理的行動について、品質マネジメントシステムと関連づけて説明する。

4.1 品質文化とは

品質文化とは、当社の品質マネジメントシステムに関連する文化のことであり、次の取組を支援して企業理念を実現する助けとなる。

  • 品質方針及び品質目標の達成
  • 顧客及び密接に関連する利害関係者のニーズ及び期待を満たす製品及びサービスの提供

4.2 倫理的行動とは

倫理的行動とは、顧客を含む利害関係者からの信頼を失わないための行動基準であり、社長及び全社員が以下に取り組むことである。

  • コンプライアンス(法令、社会規範、社会・企業倫理)の遵守
  • 日常の業務遂行に必要なルールの順守

4.3 品質文化と倫理的行動の促進

企業理念の実現を目指し、品質目標を達成するため全社員で継続的な改善に取り組むためには、社長、部署長によるリーダーシップと全社員がこれを自分事として日々の活動に取り組むことが必要となる。

品質文化と倫理的行動を促進することは、これらの日々の取組の活動そのものであるといえる。

つまり、企業理念の実現を目指し、品質目標を達成する継続的改善活動の取り組むことは、品質文化と倫理的行動の促進でもある。

はかせ
はかせ

品質文化と倫理的行動とは、「品質目標達成により、顧客満足を高めるため、品質を重視して、ルールを守り、継続して改善に取り組むこと」、つまり「QMS(品質マネジメントシステム)による活動そのもの」と考えています。

5 品質マネジメントシステムと品質保証

はかせ
はかせ

品質保証とは何かを説明するのは意外に難しいようです。

本規定は品質保証と品質管理の違いなを説明する参考にもなると考えています。

5.1 品質保証体制の確立

当社は、企業理念実現のため、顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たす製品を提供し、顧客満足の向上を実現するために、品質マネジメントシステム規格JIS Q 9001に準拠した品質保証体制を確立し、品質マネジメントシステムの継続的な改善活動を全社員で実行する。

5.2 品質方針と全社品質目標

品質方針と全社品質目標は、社長が定める。

5.3 部署品質目標と品質目標実施計画

各部署は全社品質目標達成のため、部署の品質目標を設定し、品質目標実施計画により進捗を管理し、目標達成に向け活動する。

各部署が部署品質目標を達成することで、全社品質目標を達成すると考える。

5.4 組織図とQMS体系図

品質マニュアルの組織図は、品質マネジメントシステムに関する組織を示している。

品質マニュアルの品質マネジメントシステム体系図は、会社全体のプロセス(業務フロー)を表している。

5.5 品質マネジメントシステムによる効果

品質マネジメントシステムにより期待される社外向けの主な効果を以下に示す。

  • 顧客要求(QCD:品質・価格・納期)及び法令・規制要求事項を満たした製品供給の継続
  • 利害関係者を含めた顧客満足の向上
  • 社内外の環境変化に応じたリスクとチャンスへの対応

品質マネジメントシステムにより期待される社内向けの主な効果を以下に示す。

  • 経営理念を組織の隅々まで浸透させる手段の1つ
  • 不具合や不適合の再発防止
  • 仕事の仕方(手順)や流れ(業務フロー)を明確にした業務効率化
  • 個人技能の共有化、当社のノウハウや技術力の維持向上

6 ISO組織と職務

6.1 組織図

品質マネジメントシステムに関する業務の確実かつ効率的な実施と運用の徹底を図るため、品質マニュアルの組織図に指揮・命令系統を示している。

6.2 組織単位

当社の基本組織は、組織図に示す通りである。

なお、内部監査やISO審査の対象となる組織は、組織図と同じ組織単位としている。

6.3 職位

内部監査やISO審査の対象となる職位は、原則として本部より下位の組織単位としている。

職位者は、「7 各組織の職務」の実施に必要な責任と権限を有する。

6.4 職務

各組織の主な職務を「7 各組織の職務」に示す。

品質マネジメントシステム体系図は、会社全体のプロセス(業務フロー)を示す。

7 各組織の職務

はかせ
はかせ

兼務している場合、どの立場で考えたり発言しているか意識することが必要です。

QMS体系図の説明ができる程度の内容にしています。

7.1 社長

  • 品質方針・品質目標の決定
  • 「品質マニュアル」の承認
  • マネジメントレビューの実施
  • 管理責任者の任命

7.2 品質保証に関する職務

7.2.1 管理責任者

社長の指揮・命令に従い、品質マネジメントシステムの構築・維持管理を行う。

品質マニュアルに基づく以下の職務

  • 品質マネジメントシステムの構築・維持管理
  • 不適合、苦情に関する処置及び是正
  • 内部監査の実施
  • マネジメントレビューの実施
  • 内部監査員の育成と資格認定
  • 外部審査窓口に関すること

7.2.2 ISO事務局

  • ISO審査機関との連絡・調整
  • ISO審査実施に関すること
  • ISO登録証の管理(原本、コピー、掲示、提出)
  • ISO関連ロゴの管理(名刺、Webサイト)
  • 規定等、ISO関連帳票の改訂・配布に関すること

7.3 部署共通

7.3.1 部署長

  • 法令及び当社規則(就業規則等)の遵守
  • 品質マニュアルと規定等の順守
  • 部署品質目標実施計画の作成・実施
  • 部署品質目標達成に必要な力量評価(力量マップ)
  • 教育・訓練の計画・実施
  • 業務上必要な社内・公的資格の管理(資格台帳)

7.3.2 部員

  • 法令及び当社規則(就業規則等)の遵守
  • 品質マニュアルと規定等の順守
  • 教育・訓練による業務に必要な力量の維持・向上

7.4 管理

7.4.1 財務

  • 与信管理

7.4.2 人事・総務

  • 職場環境の維持管理
  • 全社の教育・研修に関すること

7.4.3 情報システム

  • 会社のITインフラの管理
  • 会社のコンピュータシステムの管理

7.5 営業

担当地域における以下のこと

  • 営業業務
  • 苦情その他営業活動に関すること

7.6 技術

  • 設計開発
  • 試作
  • 特許、工業所有権に関すること

7.7 購買

  • 購買業務
  • 購買先管理
  • 金型管理
  • 不適合品、不具合品に関すること
  • 購買品の生産性及び品質改善に関すること

7.8 製造

  • 製造
  • 不適合品、不具合品に関すること
  • 入出庫、出荷
  • 購買先管理
  • 設備の維持管理
  • 品質工程図、作業手順書の作成・改訂

7.9 品質保証

  • 品質に関する顧客からの問合せ
  • 不適合、不具合、苦情に関すること
  • 検査
  • 試験
  • 検査設備の維持管理

8 参考(補足説明)

はかせ
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意味を意識して使い分けしていないことが多い言葉について説明しています。

8.1 責任と権限

(1) 権限の原則について

  • 職務権限は、各職位者の職務に応じて付与される。
  • 職位者は、付与された職務権限を正当に自ら行使することを原則とする。

(2) 責任と権限の委譲

職位者は、職務権限の範囲内で権限の一部を期間を限定して所属の管理職に代行又は委譲することができる。

代理又は委譲するときは、委任状などにより記録を残す。

  • 代行者は、結果について責任を負うと共に、その結果を代行元に報告する。
  • 委譲を受けた者は、委譲元に代わり権限を行使する。委譲元は監督責任を免れない。

責任と権限を有する者が不在の場合、又は緊急を要する場合には、その上位者又は直近の部員が代行する。代行した者は、後日その旨を職位者に報告する。

(3) 職務権限と責任

職務権限とは、各職位が職務を遂行しうる範囲又はその限度をいう。

責任とは、各職位に付与された職務権限を適正に行使すべき任務をいう。

8.2 品質管理と品質保証

品質管理(QC)は品質を作り込む活動であり、品質保証(QA)は顧客の要求する品質を保証することである。

当社の品質保証体制は、JIS Q 9001の品質マネジメントシステムに準拠している。

(1) 品質管理(QC)

品質管理(QC:Quality Control)とは、モノづくりの工程を安定させ不良品を作らず品質を作り込む、次のような活動のことである。

  • 工程を管理し、安定させ、不良品を作らない。(同じモノを同じ様に作り続ける)
  • 各工程で品質を作り込む。(不良品を次工程に流さない)
  • 問題(バラツキや不適合)が発生したら、原因を調査・分析・改善し再発を防ぐ。

(2) 品質保証(QA)

品質保証(QA:Quality Assurance)とは、顧客が要求する品質を満たしていることを保証することである。

品質保証は、設計開発から購買、製造、出荷、アフターサービスまで、商品のライフサイクル全体が対象となる、次のような活動のことである。

  • モノづくり全体のプロセスを改善し、会社全体のパフォーマンスを向上させる。
  • 不良品を作らない、流出させない仕組みを構築して維持する。
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