「品質マニュアル3.0」で想定している会社の組織について説明します。
組織図とプロジェクトチーム
社員数は20名程度のメーカーで、下図のようなイメージになるかと思います。
図1 組織図
モノづくりをしているメーカーを想定していますが、ハードウェアではなく、ソフトウェアの場合でも大筋は変わらないと考えています。
開発の流れは、次の様なイメージになります。
- 開発の案件が出てくる。
- 案件の内容に応じて営業と技術からなるチーム(プロジェクト)を作る。
- 必要に応じ各部長に判断を仰ぎながら開発を進めていく
チーム(プロジェクト)といっても、小さいものはそれこそ担当者のみ、大きくても数名程度なので、必然的に複数のプロジェクトのメンバーになる(プロジェクトを掛け持ちする)でしょうし、営業が技術的な役割を果たす、逆に技術が営業的な役割を果たす場合もあります。
各部の役割
各部署の役割について簡単に説明します。
管理責任者
主な担当業務を列挙します。
- 品質管理
- 文書管理
- 監視・測定機器の管理
- 実際の管理は技術が担当し、管理状況を確認します。
- 認証取得をしていればISO事務局、審査機関等外部との調整窓口でもあります。
営業
主な担当業務を列挙します。
販売だけでなく、顧客と直接接する立場をうまく利用することがポイントになると考えています。
- 顧客への販売
- アフターサービス
- 市場調査
技術(設計・開発、製造)
主な担当業務を列挙します。
いわゆるモノづくりの主たる部分を担当します。
- 設計・開発
- 製造(外部委託を含む)
- 製造から出荷までの工程管理
- 設備、作業環境の維持管理
管理(総務、人事、調達)
管理部門としての役割を果たします。
- いわゆる管理業務(総務、庶務)
- 購買(営業が担当する場合もあります)
- 人事評価、教育・訓練
- 予算、財務管理
まとめ
ここでは、「品質マニュアル3.0」で想定している組織について、次の項目で説明しました。
- 組織図とプロジェクトチーム
- 各部の役割管理責任者
- 営業
- 技術(設計・開発、製造)
- 管理(総務、人事、調達)