平成も残すところわずかとなり、来週末からは10連休というおそらく1年で最も長い長期休暇が始まります。
おかげさまで、このブログ始めて半年が過ぎ、記事数も約100となりましたので、これまでを振り返っておきます。
このブログでは、品質マネジメントをテーマに記事を投稿していますが、PDCAのPlan(計画)より、まずDo(実行)から始めて正解だったようです。
「品質マニュアル3.0」と今後の予定
「品質マニュアル3.0」は、ひとまず形になりました。
しかしながら、おそらくISO9000シリーズを導入されているほとんどの会社がそうであるように、ISO9001:2015の要求事項について具体的にどうするかは、品質マニュアルではなく、関連規定や標準などに記されています。
品質マニュアルの関連規定は、それこそ各社各様、実際の業務に合わせて作られているので、標準的な規定というのがそもそもないと思います。
とは言っても、「品質マニュアル3.0」をせっかく作成しましたので、20名規模のメーカーを想定した会社の組織図、品質マネジメントシステム体系図と合わせて、関連規定を作り始めました。
正直なところ、どこまで具体的に記述できるのかさえ、現時点ではよくわかりません。
しかし、最近ニュースでみかける「個人で中小企業を買った」場合に、品質マネジメントが使えるかどうかをシミュレーションしてみるためにも、各規定を作ってみることは役立ちそうだと思い、取り組むことにしました。
ブログ作成・運営に関するブログに共通のポイントは次の2点だと考えています。
- 読んでくれる内容であること
- 自分で興味があること
このブログもプライバシーポリシーで説明させて頂いている通り「Googleアナリティクス」を利用していますが、読者がいることだけでも励みになります。
「品質マネジメントが好き」というのは、少々違和感を持たれるかもしれません。かつて経営コンサルの勉強をしていたときに最終的にISOでいうマネジメントシステムがよくできていて、経営の教科書として使えると判断し、使えるときには使うように心がけてきました。やはり、好きだからこそ続いているのだと思います。
ほぼほぼ平成の時代に一致するのも何かの縁でしょうか。
少々半年経過しての振り返りから横道にそれました。
内部監査をもっと有効利用したい
ひとまず、年1回のPDCAを回せるようにはなりましたが、次のステージに上がるには、管理職(リーダー職)の力量アップが不可欠です。
イメージ的には、会社全体で見れば、形式的な目標を立てて、年1回のPDCAを回せるようにはなりました。次は、実際の経営方針や経営目標に一致するような自部署の目標を設定し、PDCAを回す、実行する(Do)段階に進みたいといった状況です。
ここで、私が行き詰まったのが、管理職の力量評価です。
例えば、複数の営業部署や拠点があれば、それらの部署長の横並びで評価する必要があると考えているのですが、
- 現状の力量評価は、品質マネジメントでは部署長の自己判断
- 会社の評価制度では、2次考課者つまり経営層判断
このため、品質マネジメント(ISO)の範囲で何とかしたいと事務局や管理責任者が思ったところで、それを実現する手段も実現の可能性も低いのが現実です。
内部監査の報告書・チェックシートに書くのが精一杯で、マネジメントレビューのインプットに具体的に書くのも、社員が経営層に意見するようなものなので現実味がないと判断しています。
管理責任者やISO事務局が、経営企画室のような経営層直属の組織で担当すればよいのにと考えてはいるものの、「品質マネジメント=経営」であると理解し進められるような人財も見当たらずと・・・。
それでも、メーカーである以上品質保証は避けて通れないのでいずれ必要になることもあるだろうと、今は優先順位を変えて別のことに取り組むことにしています。
そうそう、内部監査員の教育もなかなか頭の痛い問題です。
ISMSは組織の実態・実力しだい
審査員との雑談の中で「ISMSはやらないのですか?」と聞かれることがあります。
正直なところ、ISMSのマニュアルは作れるし、おそらくISO27000シリーズの認証取得もできると思いますが、現在の組織ではとても維持できないと考えています。
情報セキュリティについて、現実的な対策を少しづつ進めてはいるようなので、大きなセキュリティ事故が起きないことを祈りつつ、見守っているようなイメージです。
まとめ
このブログを始めて半年が過ぎ、記事も約100件となりました。これまでを振り返り、以下についてまとめました。
- 「品質マニュアル3.0」と今後の予定
- 内部監査をもっと有効利用したい
- ISMSは組織の実態、実力しだい