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品質マニュアル2026:内部監査規定

品質マニュアル2026と規定

2026年版のISO9001(JISQ9001)の内部監査については、内容に変わりはありません。

はかせ
はかせ

初めてISO9001の認証取得を目指す場合は、丁寧な説明になっていると思います。

しかし、内部監査責任者としては、品質文化と倫理的行動、リスクと機会(チャンス)や文書管理、「認識」をどの様に確認するかなど、チェックリストの見直しだけでなく内部監査員教育を含め全面的な見直しが必要と考えています。

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1 目的

本規定は、内部監査の頻度、方法、手順などを定め、効果的な内部監査を実施することを目的とする。

2 内部監査の目的及び区分

2.1 内部監査の目的

品質マネジメントシステムの以下の事項が満たされているか否かを明確にするため、管理責任者は本規定に従い内部監査を実施する。

(1) 品質マネジメントシステムが、品質マニュアルに適合しているか。

(2) 品質マネジメントシステムがJIS Q 9001に適合しているか。

(3) 品質マネジメントシステムが有効に実施され維持されているか。

2.1 内部監査の区分

(1) 定期内部監査

各部署を年1回監査する様に計画された監査

(2) フォローアップ監査

内部監査の是正処置に関する運用状況を確認し、有効性を評価する監査

(3) 臨時内部監査

定期内部監査以外にシステム上の重大な欠陥が予測されると判断した場合、社長の指示により臨時に実施する監査

3 監査責任者等の役割

3.1 管理責任者

(1) 内部監査の実施

  • 管理責任者は、内部監査員の有資格者から監査責任者を指名し内部監査を実施させる。
  • 管理責任者は、監査責任者として内部監査を実施することができる。

(2) 内部監査員の資格

  • 外部の審査員研修機関などが主催する内部監査員養成コースの教育を終了した者
  • 内部監査員の有資格者が実施する教育・訓練を終了し、内部監査員に必要な力量を有すると管理責任者が認めた者

(3) 内部監査員の管理

  • 管理責任者は、内部監査員の有資格者を資格台帳に登録して管理する。
  • 資格台帳は、品質保証部で保管する。

3.2 監査責任者

(1) 監査責任者は、内部監査を計画・実施する。

(2) 監査責任者は、内部監査員の力量を維持・向上させる教育・訓練を行う。

3.3 内部監査員

(1) 内部監査員は、内部監査計画に示された内部監査を実施する。内部監査計画の変更等については、内部監査責任者の指示を受ける。

(2) 内部監査リーダーは、内部監査報告書及びチェックリストを作成し、内部監査責任者に提出する。

3.4 監査の基準

監査所見として、以下の判断基準を定める。

(1) 適合

以下を満たしている場合を適合として扱う。

  • 品質マネジメントシステムがJIS Q 9001に適合している。(要求事項への適合)
  • 品質マネジメントシステムが、品質マニュアル通りに運用されている。(適切な運用)
  • 品質マネジメントシステムが有効である。(有効性)

(2) 不適合

(1)の適合基準を満たしていない場合を不適合として扱う。

  • 不適合は下表の区分とする。
  • 不適合に対しては是正処置を求める。
重大な不適合
  • 品質マネジメントシステムに必要なプロセスが欠落している。
  • 各プロセスの相互関係が明確になっていない。
  • 同じような不適合が度々起きているのに放置されている。
  • 手順に全く従っていない。
軽微な不適合
  • 手順と実施内容の一部に相違がある。
  • ヒューマンエラー(個人の間違い、忘れ)など

(3) 観察事項

観察事項とは、そのまま放置すると将来不適合となる恐れがあるような事象をいう。

そのような事象を発見した場合には、観察事項として内部監査報告書に記録し、次回監査時に確認する。

4 内部監査実施手順

4.1 内部監査の計画

4.1.1 内部監査実施計画の作成

監査責任者は、以下を考慮して定期内部監査を計画し、内部監査実施計画を作成する。

  • 監査目的を明確にする。
  • 監査対象部署の業務プロセス
  • 内部監査員の力量
  • 複数の監査員で監査する場合には、監査リーダーを指名する。

4.1.2 内部監査の編成

(1) 内部監査員(リーダー、メンバー)は、内部監査員の有資格者とする。

(2) 監査責任者は、被監査部署の監査結果と監査員の力量を考慮し、監査リーダーを指名する。監査の客観性及び公平性を確保するため、内部監査員(リーダー、メンバー)は、被監査部署以外の者とする。

(3) 内部監査は原則複数で行うが、被監査部署の規模等の理由により1名でもよいものとする。

(4) 監査責任者は、内部監査員を取りまとめる。

4.2 内部監査の実施

4.2.1 内部監査の進捗管理

(1) 内部監査の通知

監査責任者は、原則実施日の7日前までに内部監査実施計画を被監査部署責任者に送付する。

(2) 内部監査の進捗管理

  • 監査責任者は、全内部監査の進捗を管理する。
  • 監査リーダーは、スケジュール変更を含め担当する内部監査を管理する。

4.2.2 内部監査の実施

監査リーダーは、監査メンバーと共に、内部監査を実施する。

不適合については、「4.3 不適合と是正処置」に示す。

(1) 内部監査員は、被監査部署の品質マネジメントシステムに関する業務について、品質マニュアル通りに行われているかを確認する。

(2) 内部監査員は、内部監査計画に示された監査目的及びチェックリストを参考にして、内部監査を実施する。

(3) 監査において、現時点では不適合ではないが、将来不適合となる恐れがある場合、監査リーダーは、観察事項とする。

4.2.3 内部監査結果の報告

(1) 監査リーダーは、内部監査結果を被監査部署責任者に報告する。

(2) 不適合については、「4.3 不適合と是正処置」に示す。

(3) 監査リーダーは、内部監査結果を不適合の有無と観察事項を含め監査責任者に報告する。

(4) 監査責任者は内部監査の結果(不適合の有無など)を、管理責任者に報告する。

4.2.4 内部監査報告書の作成

(1) 監査リーダーは、内部監査報告書とチェックリストをまとめて、10営業日を目途に監査責任者に提出する。

(2) 監査責任者は、内部監査報告書を被監査部署責任者に送付する。

(3) 監査責任者は、全部署の内部監査結果を内部監査報告書(総括)にまとめて、管理責任者に提出する。

4.3 不適合と是正処置

4.3.1 不適合の検出と是正処置報告書作成

(1) 監査中に不適合となる恐れがある場合、監査リーダーは、監査責任者に連絡し指示を仰ぐ。

(2) 監査リーダーは、不適合の内容について、被監査部署立会者に説明し同意を得る。

(3) 監査リーダーは、同意を得た不適合について、「内部監査不適合 是正処置報告書」を作成し、遅くとも翌営業日中に被監査部署責任者(是正責任者)に送付し、是正を求める。

4.3.2 是正処置の実施

(1) 被監査部署責任者(是正責任者)は、「内部監査不適合 是正処置報告書」の是正処置内容に以下の事項を記入し、原則として発行日より1ヶ月以内に監査責任者に報告する。

  • 不適合を除去(修正)するための処置
  • 特定した不適合の原因
  • 不適合原因を除去するための処置(是正処置)

(2) 監査責任者は、被監査部署責任者に是正処置を促し、「内部監査不適合 是正処置報告書」を回答期限内に提出するようフォローする。

4.3.3 是正処置のフォローアップ

(1) 監査責任者は、是正処置報告を受けてから原則として3ヶ月以内にフォローアップを行い、是正処置の確認をする。

未完の場合、完了確認予定日を決定し、予定日以降に再フォローアップを実施する。

なお、軽微な不適合については、次回内部監査時または1年程度で是正処置の確認をしてもよいものとする。

(2) フォローアップ内容は、「内部監査不適合 是正処置報告書」のフォローアップ欄に記入する。

4.3.4 是正処置の最終確認

管理責任者は、「内部監査不適合 是正処置報告書」の最終的な確認をする。

4.4 内部監査の総括

(1) 監査責任者は、全社の内部監査結果をまとめた「内部監査報告書(総括)」を作成し、管理責任者に報告する。

(2) 不適合や観察事項のフォローアップは、監査責任者が行い、管理責任者に報告する。

(3) 管理責任者は、「内部監査報告書(総括)」と不適合や観察事項のフォローアップを含め、マネジメントレビューのインプット情報に含める。

4.5 社長への報告

管理責任者は、内部監査の結果をマネジメントレビューのインプット情報に含めて社長に報告する。

5 リモート内部監査

リモート内部監査の詳細は、「リモート内部監査ガイドライン」に定める。

(1) リモート内部監査とは

リモート内部監査とは、ICTを利用して内部監査員と監査対象部署とをつないで行う内部監査をいう。

参考:ICTとは情報通信技術のことであり、リモート内部監査ではPC、スマートフォンや社内イントラ(ファイルサーバー、Web会議システム)などがある。

(2) リモート内部監査の対象部署

  • リモート内部監査は、本社と営業支店等をつないだWeb会議システムによる内部監査を想定している。
  • 工場は、訪問と同レベルの映像や音声等の確認ができないため、リモート内部監査の対象としない。

6 記録の管理

内部監査に関する記録は、「品質文書管理規定」により管理する。

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