PR

ISO9001:2026(FDIS)の品質文化と倫理的行動は意外に難しくて大変

ISO9001:2026改訂

2026年7月、2026年9月のISO9001:2026発行を目途にが進められています。

7月9日の投票締め切りも過ぎ、ISO9001:2015の改訂はFDIS(最終国際規格案)の投票も終わり、いよいよ発行まで3か月を切りました。

ISO9001:2026年版のFDISを対象としたセミナーも開かれ、審査機関側からの情報提供も始まっているようです。

品質マニュアルと関連規定の本格的な改訂作業は、2026年末には発行されそうなJIS版「JIS Q 9001:2026」を入手してからと考えています。

とはいえ、気になることも多いのでISO9001:2026(FDIS)を参考に改定作業の事前検討を進めている内容について説明します。

スポンサーリンク

ISO9001:2026(FDIS)ポイント

ISO9001:2026版は、2025版と比べて大きな変更はないようですが、それはISO9001の規格構成(章立て)に大きな変更はないという意味合いだと考えています。

ISO9001:2026(FDIS)の主な変更内容は、次の4項目になりますす。

  • 気候変動
  • 文書管理
  • 品質文化と倫理的行動
  • リスクとチャンス

この4項目による具体的な変更作業について説明します。

気候変動

気候変動については、すでに対応済みの会社も多いと思いますが、マネジメントレビューで対応することができます。

考え方の1例です。

  • 気候変動が直接会社のビジネスや品質マネジメントシステム(QMS)に関係していることは、具体的な説明が難しい。
  • しかし、気候変動による会社のビジネスやQMSへの間接的な影響は、マネジメントレビューにおける課題などで考慮されている。
  • 文書化要求はないが、品質マニュアルへの追記と、気候変動に対する具体的な対応はマネジメントレビューに含める。

以下のKindle本も出版していますので、ご参考までに。

  • これならつかえる わかりやすい品質マニュアルのつくり方 2025
これならつかえる わかりやすい品質マニュアルのつくり方 2025 | はかせ | リーダーシップ | Kindleストア | Amazon
Amazonではかせのこれならつかえる わかりやすい品質マニュアルのつくり方 2025。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみい...

文書管理

文書管理は、「文書化した情報を保持、維持しなければならない」が「文書化した情報を利用可能でなければならない」と文言は変わっています。

しかし、「文書化した情報を保持、維持できている」のであれば、「文書化した情報を利用可能である」ということなので、実務的な運用上の変更はないと考えています。

品質マニュアルや規定類全体を見直す必要はありますが、ISO9001:2026(FDIS)に対応するためではなく、わかりやすい表現にするための見直しの機会と考えています。

はかせ
はかせ

「その文書を必要な人が、その文書を利用可能であればよい」ということであり、「必要な文書がすぐに出てこないから不適合」ということではありません。

品質文化と倫理的行動

品質文化と倫理的行動は、企業理念と品質方針・品質目標をつなげるイメージで考えればよいだろうと思っていました。

しかし、実際に品質マニュアルやマネジメントレビューに、どのように含めていくか考え始めてみると、意外に難しいことに気づきました。

そこで、QMS組織・職務規定を定め、この規定で品質文化と倫理的行動の言葉の意味を含め、企業理念や品質方針・品質目標との違いがわかるように文書化しておくのがよさそうだと考えています。

本ブログのISO9001:2015年版の品質マニュアルと規定類には、組織や職務に関する規定は作っていませんでしたが、マネジメントレビュー規定と合わせてQMS組織・職務規定を作り始めました。

なお、マネジメントレビュー規定については、ISO9001:2015版からの移行を説明するためにもあったほうがよいと考え、こちらも検討を進めています。

リスクとチャンス

リスクとチャンスは、「リスクとチャンスは、表裏の関係で・・・」とすませていました。

内部監査やISO審査では、良くも悪くもあいまいな対応で何となく終わらせてきた印象があります。

しかし、ISO9001:2026(FDIS)では、リスクとチャンスの要求事項が別れました。

リスクと対応、チャンスと対応の両方について、対応することが求められることになります。

今のところ、マネジメントレビューのインプット情報に、リスクとチャンスの情報を増やしたほうがよさそうだと考えています。

スポンサーリンク

まとめ

2026年7月、ISO9001:2015の改訂はFDIS(最終国際規格案)の投票も終わり、いよいよ発行まで3か月を切りました。

ISO9001:2026年版のFDISを対象としたセミナーも開かれ、審査機関側からの情報提供も始まっているようです。

品質マニュアルと関連規定の本格的な改訂作業は、2026年末には発行されそうなJIS版「JIS Q 9001:2026」を入手してからと考えています。

とはいえ、気になることも多いのでISO9001:2026(FDIS)を参考に改定作業の事前検討を進めている内容について、以下の項目で説明しました。

  • ISO9001:2026(FDIS)ポイント
    • 気候変動
    • 文書管理
    • 品質文化と倫理的行動
    • リスクとチャンス
はかせ
はかせ

気候変動や文書管理に比べ、品質文化と倫理的行動やリスクとチャンスは意外に手強いことに気づき試行錯誤しています。

スポンサーリンク
はかせ

サイト管理人で記事も書いてるモノづくり会社の品証の人(検査以外の実務家)
知ってる社長さんの一言をきっかけに今やQMSのヘビーユーザーに
はかせの詳細は「はかせ」をクリック

はかせをフォローする
ISO9001:2026改訂
スポンサーリンク
シェアする
はかせをフォローする
タイトルとURLをコピーしました